乳と卵

2009年10月22日 読書
へヴンを読みたいと思って、そういえばうちには乳と卵があったと思って読んだ。
目の前の現実と思考している自分とが、一瞬一瞬スパスパとナイフで切り離されている感じの、そういう言葉選びがすごいと思った。
あまりにいろんな現実と肉薄していて、俺にも切り離す作業が必要になってくる事柄は、日々蓄積しているなあ、という悪夢を思い浮かべた。
たくさんあるそれらが、皮膚の上にぴとってくっついたまま腐っていく前に、それぞれ意味のある形にして身体の中に入れなくちゃなあもったいないもったいない。もったいないっていう考え方は、脅迫観念まで成長しうる、悪夢の種のひとつ。

異邦人と潮騒も読了。読了日記ほど面白みのないものはなくて、別にタスクじゃあるまいし。タスクはタスクで割りきって、そうじゃないものは、タスクじゃないものを見る目で、できるだけタスク的要素を排除して、向かい合いたいと思うのです。タスクタスクって言ってると、何かプログラムされた機械みたいに冷たいけど、それは言い方の問題だと思う。

日常のささいな出来事で、びびびと細かく反応する感覚やら、一見微動だにしないようで突然ひょこっと動きだす感情やら、面倒なものを携えて、今日もどっこい生きてます。

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