無題

2008年12月30日 日常
僕は小さい頃から、プツンと糸が切れたようにある時突然病気になる。一か月近く寝たままの時もあるのだけど、僕はひそかにその期間を楽しんでいた。それは僕だけの世界だった。孤独ではなかった。ひたすら夢を見続けたからだ。
ある日、巨人がどんどん大きくなって僕に迫ってくる夢を見た。そいつは真っ赤だった。膨らむ怯えを抱きしめながら、僕はぐっすり眠った。深い深い心地のよさと恐怖は、隣り合わせにあることを知った。それは5歳の頃の話。以来、僕は真っ直ぐ生きてきた。片方は臆病な顔をして、もう片方はしゃんとした表情で。僕にはなんとなく、この2つの境界を見つけだすことができた。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索