僕は小さい頃から、プツンと糸が切れたようにある時突然病気になる。一か月近く寝たままの時もあるのだけど、僕はひそかにその期間を楽しんでいた。それは僕だけの世界だった。孤独ではなかった。ひたすら夢を見続けたからだ。
ある日、巨人がどんどん大きくなって僕に迫ってくる夢を見た。そいつは真っ赤だった。膨らむ怯えを抱きしめながら、僕はぐっすり眠った。深い深い心地のよさと恐怖は、隣り合わせにあることを知った。それは5歳の頃の話。以来、僕は真っ直ぐ生きてきた。片方は臆病な顔をして、もう片方はしゃんとした表情で。僕にはなんとなく、この2つの境界を見つけだすことができた。
ある日、巨人がどんどん大きくなって僕に迫ってくる夢を見た。そいつは真っ赤だった。膨らむ怯えを抱きしめながら、僕はぐっすり眠った。深い深い心地のよさと恐怖は、隣り合わせにあることを知った。それは5歳の頃の話。以来、僕は真っ直ぐ生きてきた。片方は臆病な顔をして、もう片方はしゃんとした表情で。僕にはなんとなく、この2つの境界を見つけだすことができた。
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